2016年1月9日土曜日

高島野十郎展

昨日、福岡県立美術館 開館30周年記念 高島野十郎展に行ってきました。

市立美術館はよく行くのですが、県立美術館はもしかしたら初めてかも…

友達がシェアしているのを偶然見つけて、この蝋燭の絵に惹かれてホントに何の前知識もなく脊髄反射的に行きました。

日本の美術展は、借り物展示のがっかり感があまり好きではないのですが、この美術展はとても良かったです。作品の点数も多いですし、ひとりの画家だけの作品展なのでわかりやすい。(○○展といいながら他の画家の絵もあったりするので)
特に、第二展示室の蝋燭と太陽と月の絵が好きでした。部屋の照明は暗くおとしてあり、作品にだけスポットが当たっているのが幻想的で、絵の前に立つと心がザワザワし涙が浮かんできました。
後からわかったのですが、蝋燭の絵は、野十郎がお世話になった人たちひとりひとりにプレゼントしていたものだそう。渡す相手のことを思ってひとつひとつ描かれた蝋燭の絵、その思いが、見る人の心を揺さぶるのでしょうね。

たっぷり2時間見終わったあと、1階のカフェで休憩。高島野十郎展記念の「銀のスプーンのラングドシャセット」を頼みました。そう、久留米のケーキ屋さん、銀のスプーンです。ちゃんと野十郎の出身地のお菓子なのが嬉しい。

小雨ぱらつく寒い日でしたが、野十郎の蝋燭に心の中を暖められた1日でした。